南海トラフ地震が30年以内に高い確率で起きると想定される四国では、もう一つ、大地震の可能性が眠る。中央構造線断層帯による地震だ。
徳島県三好市を流れる吉野川の河原に下りると、南側の地面は青っぽい土が、北側は黄っぽい土が目立つ。この南北の境目に中央構造線の断層が通る。
この河原は、断層が地表に顔を出した「露頭」。南北で土の色が違うのは、露頭を境に地質が違うからだ。愛媛県の西条市や砥部町でも、露出した中央構造線の断層が見られる。
中央構造線断層帯は、奈良県と大阪府の金剛山地を東端とし、大分県まで延びる全長400キロ超の日本最大級の断層帯だ。四国では徳島県鳴門市から三好市、愛媛県の松山市周辺を経由し、伊予灘に抜ける。伊方原発の北側沖合8キロほどを通るとされる。
異なる脅威、南海トラフより死者想定多い地域も
中央構造線が活断層として動き始めたのは約300万年前。直近では17~19世紀ごろ愛媛沖付近で動いたと推定されるが、詳細な地震の記録は残っていない。
この断層がいま動くとどうな…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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