数字は語る
一斉にゴミ拾いする人数や同時に論語を暗唱した人数など、ギネス世界記録のアイデアは無限大だ。東京都の会社員で一般社団法人「田中宏和の会」代表の田中宏和さん(52)も挑戦者の一人。「同姓同名の集い」の規模で世界記録「164人」に挑んでいる。
田中さんが同姓同名の人たちとつながり、交流を深める「田中宏和運動」を始めたのは1994年。プロ野球のドラフト会議の結果を伝えるニュースで「1位、田中宏和」と読み上げられた瞬間、「自分のことのように」うれしかった。そして思った。「同姓同名の人たちと会ってみたい」
本格的に「運動」の知名度を上げたのが、2002年に糸井重里さん主宰のネットメディア「ほぼ日刊イトイ新聞」の一日編集長を務めたことだった。「知り合いに田中宏和がいる」などの情報が集まり、テレビでも紹介された。10年春に「全国大会」を開いたところ33人が集結。ギネス本部に問い合わせたら「カテゴリーを新設する。50人を超えたら登録を」と返答が届いた。
翌年、再び「全国大会」を開…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル