最後の夏に挑む高校生審判 心がける「冷静なジャッジ」

 全国高校野球選手権福岡大会で、審判を務める高校3年生がいる。中学で硬式野球をしていたが、けがで断念。いまは審判として甲子園に立つことを目標に、同じ学年の選手とともに「最後の夏」を戦っている。

 九州産業大学付属九州産業高の黒岩龍之介さん(18)=福岡県筑紫野市。今月17日、久留米市野球場(久留米市)での4回戦の試合で主審を務め、試合前に対戦する福岡大大濠、新宮の両校の主将にこう声をかけた。「これが最後の試合になるかもしれません。悔いの残らないプレーを」

 この日は朝早くから降った雨で湿ったグラウンドでの試合となり、選手たちは捕球や送球に苦しんだ。黒岩さんは攻守の交代を急ぐよう選手たちにジェスチャーを示したり、声を掛けたり。足を痛めた選手が出た時は選手を気遣いながら、早くベンチに戻れるようにとほかの選手に手助けを促した。「中断が長引き、試合の流れに影響してはいけないと気を配りました」

 黒岩さんは中学2年の秋、左…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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