最高裁で和解成立、原告団長「10年でやっと」 九州建設石綿訴訟

 最高裁での和解成立を受け13日、原告団長の平元薫さん(77)=福岡市南区=らも福岡市内で記者会見を開いた。

 平元さんは「喜ばしいこと。(提訴から)10年の節目でやっとです」と語った。18歳から大工の仕事を始め、故郷の鹿児島や福岡の現場を渡り歩いた。当時は石綿の危険性を知らず、粉じんが舞う中でマスクもつけずに作業していたという。約10年前に肺がんを発症。手術で肺の約3分の2を切除し、現在はチューブで肺に酸素を送り込んでいる。

 建設作業従事者や遺族による原告団のうち、作業員だった6人はすでに亡くなった。平元さんは「一人でも多く生きているうちに、問題が解決してほしい。国には企業も謝罪するよう仲介してもらいたい」と求めた。

 福岡県篠栗町の中村吉子さん…

この記事は会員記事です。残り622文字無料会員になると月5本までお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment