高橋豪
山口県防府市の東大寺別院・阿弥陀寺で5日、月に一度の石風呂が催され、癒やしを求める常連客らでにぎわった。内側に石を積み上げ、外を土で固めた広さ4畳半ほどの小部屋に服を着たまま入る。最高室温は100度を超え、岩盤浴のよう。サウナのような湿気はなく、長時間でも楽しめる。
生誕900年で寺を建立した重源(ちょうげん)上人が一帯に造ったものを有志が30年前に再現した。4時間ほど薪をたいて石を温め、薬草を敷きつめる。手がける保存会は2人になったが、山縣稔会長(83)は「力が出る限り続ける」と意気盛んだ。
ほぼ毎月来るという山口市の会社員女性(28)は、「今日は出たり入ったりで2時間半。全身の末端までじんわり温まった」。毎月第1日曜(1月は第2日曜)の午前11時~午後7時に入れる。薪代300円。(高橋豪)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル