和歌山市は基幹水道管の漏水修繕工事に伴い、19日午後10時~22日午後10時の3日間、市全体の約5分の1にあたる約3万5千世帯(約8万人)を対象に大規模断水を実施する。昭和37年埋設の水道管で今月8日に漏水が発覚。断水せず修繕すれば1カ月以上かかる可能性もあり、断水を決めた。修繕の進捗次第で変更や見送りの可能性もある。
市が実施3日前の16日夕に発表したため、直後に飲料水などを求める市民がスーパーなどに殺到、一時品薄となる事態も起きた。
断水期間中は、給食を提供できないなどとして一部の小中学校などは授業を午前中のみに。市消防局は、消火栓が使えない地域では初動の消防車両を増やす。主な病院は通常通り診療するが、大量の水が必要な人工透析などを行う医療機関には市が給水車を配備。20日午前からは小中学校で応急給水を実施する。
観光にも影響があり、和歌山ラーメンの老舗「井出商店」など飲食店やホテルも相次ぎ休業を決定。市の玄関口・JR和歌山駅のトイレも使えなくなる。
市職員らは18日、高齢者宅を巡回し、給水袋を配ったり、緊急連絡先を説明したり、前日も対応に追われた。断水の対象となる新南地区の女性(84)は「足が悪く、給水所まで行けない。できるだけ自宅で生活に必要な水を備蓄するしかない」と困惑していた。
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Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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