朝市の大火、焼け残った輪島塗 「復興支えたい」と和菓子店が即売会

 能登半島地震の後、大規模な火災で一帯が焼失した石川県輪島市の「輪島朝市」。国の重要無形文化財・輪島塗の産地でもあるこの地区で、焼けずに残った漆器があった。輪島塗の復興を支援しようと、大津市で展示即売会が開かれている。長年の付き合いがある和菓子店が企画した。20日まで。

 すすで黒くなったおわんや重箱が、被害の大きさを物語る。大津市の会場には約100点の漆器が並び、ほのかに煙のにおいが漂う。被害を知ってもらうため、すすのついた飾り皿なども展示している。

 製造元の「小西庄五郎漆器店」は、輪島朝市の中ほどにあった。江戸時代から、輪島塗漆器の製造・販売を手がける。2代目と3代目が、庶民でも買い求めやすいよう、年賦で払う販売方法を考案。行商で顧客を開拓し、全国に輪島塗を広めたとされる。

 いまは8代目の小西泰輔さん(72)と、9代目で長男の弘剛(ひろよし)さん(43)が切り盛りする。弘剛さんの妻・紋野(ふみの)さん(40)は蒔絵(まきえ)作家だ。

「人生そのものが…」瞬間を見届けた

 元日の夕方、泰輔さんは店舗…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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