秋篠宮さまは8日午後、皇居・宮殿で、立皇嗣の礼の儀式「朝見の儀」に臨んだ。立皇嗣宣明の儀を終えた秋篠宮さまが、天皇陛下に初めてあいさつする儀式。この日の立皇嗣の礼関連行事は朝見の儀が最後。秋篠宮ご夫妻は終了後、上皇ご夫妻へのあいさつのため仙洞仮御所(東京都港区)へ向かった。
儀式では、束帯姿からえんび服に着替えた秋篠宮さまが天皇、皇后両陛下に謝恩の辞を述べた。天皇陛下は「国民の期待に応え、皇嗣としての務めを立派に果たしていかれるよう願っています」と述べ、皇后雅子さまは「これからもお健やかにお務めを果たされますように」と声をかけた。
朝見の儀は、皇族が結婚する時にも行われており、両陛下や出席した皇族方に同じ伝統料理が振る舞われる。今回は、黒豆を酒などで煮た「九年酒(くねんしゅ)」で乾杯し、「雲丹蒲鉾(うにかまぼこ)」や「塩引鰤(しおびきぶり)」といった料理の膳にはしを立てる食事の所作をした。その後、両陛下からご夫妻への贈り物として服地が手渡され、儀式が終了した。
コロナ禍で立皇嗣の礼が延期になる前は、儀式以外の関連行事として神武天皇山稜(奈良県)や伊勢神宮(三重県)への参拝も予定されていたが、当面延期される。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル