京都朝鮮中高級学校(左京区)で6月25日、公開授業があった。見学した350人の多くが学校をはじめて訪ねた人たちだった。生徒135人の学ぶ姿に、自分たちと同じところと違うところをかいま見た。
見学者は、数学・英語・朝鮮歴史・日本語といった授業を見てまわり、生徒による民族楽器演奏や朝鮮舞踊を講堂でたのしんだ。
ともに大学1年生で19歳の女性2人組は「言葉は違うけれど、学んでいることはいっしょやなと思った」「私は吹奏楽をやっていたので、あれだけの演奏をするのにどれだけの練習をしたんだろうと純粋に思いました」と話した。
大学3年生の小笹稜太さん(21)もはじめて見学した。休み時間中の生徒たちのおしゃべりはプロレスの話題やはやりの音楽のことだった。「ぼくの中高生時代とかわらずに学校生活をたのしんでいる」。一方で「授業の中身は受験のためというよりも民族教育を通してアイデンティティーを育むことに力を入れている」と違いも感じた。
元文部科学省審議官で京都芸術大学客員教授の寺脇研さんの記念講演もあった。
寺脇さんは、日本政府がすす…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル