細沢礼輝
10月の区長選でどの候補者も法定得票数(有効投票総数の4分の1)に達しなかった東京都品川区で、区長選の再選挙が4日、始まった。首長選の再選挙は全国7例目で、都内では初めて。10月同様に、今回も新顔6人による争い。再選挙で1回目よりも候補が減らなかったのは初めてで、過去に例のない再々選挙となる可能性も指摘される。
開票は4日午後8時35分からで、4日深夜以降に大勢が判明する見込み。同区選挙管理委員会によると、区長選1回にかかる費用は約2億円だ。
区選管によると、3日までの期日前投票者数は3万3399人で、10月の際の3万5856人より約2500人減少した。
再選挙に立候補しているのはいずれも無所属で、前区議の石田秀男氏(63)=自民党推薦=、元大学教授の村川浩一氏(75)=共産党推薦=、前都議の森沢恭子氏(44)、前区議の西本貴子氏(62)、元区議の石田慎吾氏(43)=国民民主党推薦=、元銀行員の山本康行氏(46)の6人。石田慎吾氏以外の5人は10月の選挙にも立候補した。
再選挙では品川上空を飛ぶ羽田空港の新飛行ルートの是非や、新庁舎建設計画の見直しが争点となった。
投票は4日午前7時~午後8時に区内43カ所で、開票は区立総合体育館でそれぞれ行われる。区選管によると、12月4日現在の選挙人名簿登録者数は33万0771人。(細沢礼輝)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル