木製キューブ2万7000個ずらり…名人戦第3局の舞台は「劇場」

 ホールの壁や天井一面に「木製キューブ」が不規則に並べられている。その数、2万7千個。あたりいっぱいに杉の香りが漂う。ここ実は、渡辺明名人(39)に藤井聡太竜王(20)=王位・叡王・棋王・王将・棋聖と合わせ六冠=が挑戦している第81期将棋名人戦七番勝負第3局(朝日新聞社、毎日新聞社主催、大和証券グループ協賛、地元主催・大阪府高槻市など)の舞台となる劇場の内部だ。13、14日の対局を前に、見学させてもらった。

 対局の舞台は大阪府高槻市の高槻城公園芸術文化劇場。2022年7月に老朽化により閉館した旧市民会館の後継施設として、今年3月18日にオープンした。総事業費は約140億円。

劇場内には和室はありません。名人戦の対局室はどうするのでしょうか。「木製キューブ」の謎とともに明らかになります。

 最大の特徴は、高槻市を含む大阪府産の杉の木が、ホールや通路、階段など、劇場内の至るところに使われている点にある。

 コンサートなどで使われるトリシマホール(大ホール)は、12センチ四方の木製キューブが壁や天井のあちこちに、ちりばめられている。厚みは2・5センチ、5センチ、7・5センチの3種類がある。

 一見バラバラに取り付けられ…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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