本の要約サイトが狙ったすき間の「10分」 タイパ時代の知の入り口

 時間あたりの効果や満足度を重視するタイムパフォーマンス(タイパ)の意識が広がるなか、ビジネス書などを要約し「10分で読める」とうたうサイト「フライヤー」が利用者を増やしています。時代のニーズをどう読み、どんな戦略をたてているのでしょう。運営会社の大賀康史CEO(44)に聞きました。

おおが・やすし 1978年生まれ、東京都出身。中高生のころから、歴史ジャンルの本を好んで読む。大学院修了後、コンサル会社を経て、2013年6月に株式会社フライヤーを設立した。

 ――さまざまな3千冊の本の要約を提供しています。

 毎日1冊ずつ、新しい本の要約を公開し続けています。ビジネスパーソン向けなのでビジネス書が多いですが、歴史書、哲学書、健康に関するものもあります。

 経営者や大学の研究者ら、有識者を集めた月2回の「選書委員会」で、今ふれておいた方が良い本が選ばれます。それを1冊ずつ、出版社や著者に許諾の相談をして、要約を作成しています。

本を読む時間がない

 ――要約を作ることで本が売れなくなるという抵抗感は出版社にないのでしょうか。

 実際には本の売り上げにもつ…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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