伊藤恵里奈
【岩手】本州一の極寒地として知られる盛岡市・藪川の岩洞湖で31日、氷上ワカサギ釣りが解禁された。暖冬のため昨年より8日遅く、記録が残る1998年以降では、2月2日の解禁だった2016年に次いで過去2番目に遅い解禁となった。
午前5時の藪川の気温は、零下6・4度。待ちわびた釣り愛好家らが、夜が明ける前から、テントや釣り道具を積み込んだソリをひいて次々と氷上に降り立った。魚群探知機でワカサギの居場所を探っていた盛岡市の70代の男性は、「釣りをする場所を決めるまでに数時間かけることもある」と語った。
氷上には色とりどりのテントが張られた。10年ほど通っている盛岡市の竹田学さん(40)は、近くの駐車場で車中泊して解禁日に臨んだ。テントの中で釣り糸を垂らして当たりを待ちながら、「今日は驚くほど暖かい。釣果はいまいちだが、今シーズンは10日は通って、もっと釣りたい」。
近年、閉めきったテント内で暖を取り、一酸化炭素中毒になる事故が起きていることから、市がテント内では定期的な換気を行うよう呼びかけている。
岩洞湖レストハウスでは、釣り具やテントなど必要な道具がレンタル可能で、初心者でも気軽に楽しむことができる。
氷上への立ち入りは午前5時から日没まで。遊漁料は1日券800円で、中学生や75歳以上、身体障がい者は400円。小学生以下は無料。問い合わせは岩洞湖漁協(019・681・5678)。(伊藤恵里奈)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル