「『えっ、まさかあそこで……』というよりは、『とうとう起きてしまったか』としか思えない……」
観光船「KAZUⅠ(カズワン)」の事故の翌日、記者に送られてきたメッセージの一部だ。送り主は、北海道のアウトドアの世界を深く知る元雑誌編集長だった。
同じ感覚だった。もうかるからよそは船を出さなくても、うちは船を出そう――。こんな考えを持つ事業者が知床にいつか現れる。そう懸念していたのだ。
知床取材が8年を超える記者は、知床の最大の魅力を「秘境」感だと考える。
人を寄せつけない極めて厳し…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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