将棋の本田奎(けい)四段(22)が27日、初めて参加した第45期棋王戦(共同通信社主催)の挑戦者決定戦で佐々木大地五段(24)を破り、渡辺明棋王(35)への挑戦権を獲得した。将棋界に八つあるタイトル戦で、初回を除いて初参加の棋士が挑戦者になるのは初めて。プロ入りから1年4カ月での挑戦は史上2番目のスピード記録となる。本田四段は同日付で五段に昇段した。
本田新五段は昨年10月にプロ入り。同12月に始まった第45期棋王戦で予選から10連勝し、佐々木五段との挑戦者決定戦を制した。本田新五段は終局後、「最初は予選を抜けるのが厳しい実力だったし、本戦に出られてラッキーぐらいの感じだった。挑戦できるとは思わなかったのでうれしい。(五番勝負では)ぼろぼろになって終わるのではちょっと情けないので、いい将棋を指して、いい勝負ができれば」と話した。
プロ入りからの最速挑戦は、当時17歳10カ月で挑戦した屋敷伸之九段(47)の1年2カ月。棋王戦五番勝負は2月1日に開幕する。(村上耕司)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル