新谷千布美
札幌市の繁華街・すすきののホテルの一室で北海道内の男性(62)が殺害され、頭部が持ち去られた事件は、9日で発覚から1週間となった。容疑者の逮捕には至っておらず、道警は、男性と一緒にいた人物がホテルを出たのと同じ時間帯に、ホテル周辺で情報提供を呼びかけた。
9日午前2時ごろ、警察官20人が車の運転手や歩行者に「先週ここを通りませんでしたか」などと声をかけていた。札幌中央署の金森大樹・刑事1課長は報道陣に「捜査は進んでいるが、1件でも多く幅広い情報を集め、犯人検挙に結びつけたい」と話した。
捜査関係者などによると、殺害された男性は1日午後10時50分ごろ、大型のスーツケースを引いた同行者とホテルに入った。約3時間後の2日午前2時ごろ、フロントに「先に出る」と連絡があり、同行者が1人で出ていった。この人物は小柄で、ホテルを出る際はつばの広い黒い帽子に、上下黒っぽい衣服を身につけ、大型のスーツケースを持っていた。
男性の遺体は客室の浴室で見つかり、頭部がなかった。致命傷は刺し傷で、死後に首を切断されたとみられる。客室内には、殺害された男性の衣服や携帯電話など所持品は一切残っていなかったという。(新谷千布美)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル