北海道に出されている新型コロナウイルス対応の「まん延防止等重点措置」が11日で解除されることが8日、決まった。今後の感染再拡大を抑えるため、道は12日以降も独自の感染対策をとる考えだ。札幌市の飲食店に要請している営業時間の短縮は午後9時まで、酒類提供は午後8時までに一部緩和した上で、25日まで継続する方向で検討している。9日の道対策本部会議で正式決定する。(榧場勇太、佐藤亜季、中野龍三)
政府が道への重点措置適用の解除を決めたことを受け、鈴木直道知事は8日夕、報道陣の取材に応じ、「新規感染者数や医療提供体制への負荷がここまで大きく改善した。ご理解ご協力いただいた全ての皆さんに改めて深く感謝申し上げたい」と述べた。
その上で「道内は楽観できない状況にある。12日以降も全道で感染防止行動を徹底し、札幌市では一定の強い措置を継続していく必要があり、国や札幌市とも認識を共有している」と語った。
道には5月9日に重点措置が適用され、感染拡大とともに同16日には緊急事態宣言が発出。1度の延長を経て、6月21日に重点措置に切り替えられ、今月11日までが期限となっている。
重点措置期間中は、札幌市では飲食店に午後8時までの時短(酒類提供は午後7時)を要請。感染者が多かった石狩地域の他の市町村、旭川市、小樽市は「経過区域」として、飲食店に午後9時までの時短(同午後8時まで)を求めている。
道は札幌市の感染状況を踏ま…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル