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新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。厚生労働省によりますと、人工呼吸器や集中治療室で治療を受けるなど、重症となっている患者は、24日午前0時時点で345人でした。重症患者の数は2日連続で過去最多を更新しました。東京都も24日、重症者が10人増え、51人となっています。 こうしたなか、注目のGoToトラベルについて、札幌市と大阪市の除外が正式に決まりました。
西村経済再生担当大臣:「札幌市、大阪市を目的地とする旅行について、一時的にGoToトラベル対象から停止することを菅総理の下で決定した」
赤羽国土交通大臣:「24日から向こう3週間、12月15日までの期間、以下の措置を講じることにする。1つ目は新規予約の取り扱い、12月15日まで出発する旅行について新規予約を本事業の適用から除外する」
また、すでに予約済みであっても、来月15日までに出発する旅行の予約は、割引の対象外となります。ただし、猶予期間として来月1日までの出発分は、割引の対象です。 今回の除外は、札幌市と大阪市を目的地とした旅行限定です。例えば、宿泊地を札幌市周辺の街にして、札幌市を観光する旅行は除外されない可能性があります。また、札幌市の住民が、他の地域に旅行する場合も除外されません。大阪市の住民も同様です。西村大臣と全国知事会で行われたオンライン会議では、全国知事会の飯泉嘉門会長が“感染拡大地域を目的地とした旅行”だけでなく、“感染拡大地域が出発地の旅行”についても、制限すべきと要請しました。 キャンセル料については、利用者に負担は求めません。キャンセルにより、食材などを手配済みの業者には損が出たり、施設の稼働率が低下したりするため、GoToの割引率と同じ旅行代金の35%を、国が補償します。 東京都の小池知事は24日、菅総理と会談。約15分で終了しました。
小池知事:「東京都のコロナ感染症の状況など情報を共有させていただいた。いくつか、この状況で対策を練る必要があることから、国の様々な情報、詳細が十分に伝わっていない部分があったので、西村大臣とも確認させていただき、菅総理とも確認をさせていただいた。 国と連携しながら、コロナ対策をしっかりやっていくということ」
東京都は、今のところGoToトラベル除外の対象とはなっていません。 さらに、他のGoTo事業に関しても見直しの可能性が出てきました。
梶山経済産業大臣:「GoToイベント・商店街については、都道府県の申し出を待つのではなくて、今、感染者が増えている都道府県と連携、密接に取りながら状況を逐一確認しているところ。そういったなかでの判断になる」
野上農林水産大臣:「GoToイート事業については、各地域の感染状況を踏まえた検討を都道府県に要請して協議を開始する」 感染拡大が深刻さを増す埼玉県は、いち早く対応を表明しました。
大野知事:「12月1日より、第2弾、第2期分の食事券の予約受付が行われる予定だったが、これについては、無期延期とさせていただく。なお、すでに発券した食事券やポイントの利用につきましては、当面、これを控えていただきたい」
突然の発言に困惑したのは、埼玉県にある居酒屋の店長です。
『浦和金星』石井力店長:「何の前触れもなくネットニュース見て我々も知ったような感じ。売り上げも重要だけど、感染拡大を防いで、命を守るというのが先決なのは確かで、しょうがないのかなと思う」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース