北海道内では6日、冬型の気圧配置が強まり寒気が流れ込んだ影響で、札幌市など石狩地方で大雪となった。札幌市では6日午後2時までの24時間降雪量が60センチに達し、比較可能な1999年以降で最多を記録。これまでの最多は2016年12月10日の54センチ。午後1時には最深積雪133センチを記録した。札幌市で1メートルを超える積雪は8年ぶり。
断続的に降る雪のため、JR北海道の札幌発着の列車は除雪が間に合わず、運休や遅れが多発。6日は午後9時40分までに特急103本を含む計763本が運休。札幌と新千歳空港を結ぶ「快速エアポート」は計136本が運休となった。
週明け7日も除雪が追いつかないため、JR北は札幌駅発着の列車を始発からすべて運休する。JRによると、各駅では深夜まで除雪に追われているという。これまでも雪による運休の例はあるというが、全面運休は極めて異例だ。
札幌から新千歳空港へ向かう列車はすべて運休になるほか、近郊から市中心部に向かう列車も動かないため、週明けの通勤・通学に影響が出る可能性がある。
終日運転を見合わせるのは、小樽―札幌―岩見沢間の函館線、札幌―新千歳空港・苫小牧間の千歳線、桑園―北海道医療大学間の学園都市線。
特急列車は、札幌駅発着のカムイ・ライラック、北斗、すずらん、おおぞらなどを終日運休するほか、札幌―網走間の特急オホーツクは札幌―旭川を部分運休とするなど、108本が運休になる。
留萌線の深川―留萌間は始発から午後1時20分まで、運転を見合わせる。
札幌市中心部の国道5号創成川通りでは、6日夜9時過ぎに国土交通省北海道開発局の大型機械が、隊列を成して除雪作業を行っていた。現場の担当者は「10年ぶりの大雪ではないか。今日は通常より1時間程度早く夜間の除雪を始めた」と話していた。
札幌管区気象台によると、7日の石狩地方の天気は晴れ時々曇り。気象台は石狩や空知、後志地方ではなだれに注意するよう呼びかけている。(戸田拓、松尾一郎)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル