「セカンドレイプに当たるのでは」と問題視する声が。なんと答えた?
ジャーナリストの伊藤詩織さんが、元TBS記者の山口敬之さんから性行為を強要されたとして損害賠償を求めた民事裁判で、東京地裁が12月18日、山口さんに330万円の支払いを命じる判決を言い渡した。
ハフポスト日本版は12月20日、インタビュー取材を衆議院議員の杉田水脈氏に対して行った。
インタビューは「表現の自由」について聞くため、事前に申し込まれていたものだったが、前日には伊藤詩織さんが記者会見で、高裁でも勝訴した場合「セカンドレイプに当たるような中傷には法的措置を取る」と発言した。
前日の伊藤さんの発言を受けてハフポストも、この判決に関連した部分についても尋ねた。
山口さんを支援していた人々の中には、判決を受けて、山口さんを「擁護するのは難しい」「当面、(共演したことがある)番組出演は自粛する」とした人もいたが、杉田議員はインタビュー時点でまだ過去の発言について言及していなかった。
ハフポスト日本版の取材に対して、杉田議員は過去の発言について「彼女を貶める意図は全くなかった」と説明したが、謝罪などの意思表明はなかった。
(※「表現の自由」に関するインタビュー全編は、ハフポスト日本版で後日公開予定。)
ーー伊藤詩織さんに関するBBCの番組で、伊藤さんが「男性の前で記憶がなくなるまでお酒を飲んだ」ことが「女として落ち度がある」などと発言されていました。東京地裁での判決で、山口敬之さんの不法行為が認定された今、過去の杉田さんの発言について「セカンドレイプに当たるのでは」と問題視する声が上がっています。
まず前提として、当事者間での民事裁判であり、地裁での判決ということでもありますので(今後高裁などで裁判が続く見込みのため)、裁判そのものに関しては当事者でもない私が、お話しできる立場にはありません。また、今後も本件についてコメントをする予定はありません。
ただ、関連する私の過去の発言に関しての真意を問いたいということであれば、あの時の発言は(検察審査会で不起訴相当になったという)刑事事件としての手続きが終わった時期ということが判断材料になっていました。その刑事事件の手続きの中で認められたことを根拠に、発言をしました。今もし同じ質問をされたら、あのような話はしなかったと思います。
ーー裁判や捜査の結果にかかわらず、人を貶めるような発言は問題があるのでは。
私は、彼女を貶めるつもりは決してありませんでした。性暴力に関しても断じて許されないことであると思っています。
繰り返しになりますが、BBCでの発言は、刑事事件として検察審査会で不起訴相当になったという事実を前提として、一般論として、女性の男性との同室や飲酒に関する自己防衛の在り方について考えを述べたと記憶しています。
ーーセクハラや性暴力でもっとも悪いのは加害者側ではないでしょうか。「被害者側が自己防衛しなくてはいけない」とすれば、加害者の責任がなくなり、被害者に責任が押しつけられることになります。国会議員として取材で発言されてたということは、伊藤さんや一般の女性に対する強い抑圧になるのでは。
私の表現の拙さゆえに、結果的にそう受け止められる発言をしたことは事実ですので、真摯に受け止めています。
ただ、3時間近くのインタビューのなかで、文脈や時系列が入り交じり、問いに対する回答のみがあのような形で短く編集されてしまい、真意が伝わらなかったということは知って欲しいと思います。
ーーBBCで取り上げられたネット番組でも伊藤さんを揶揄して描いたことが推測できるようなイラストに対して、賛同しているかのように笑っている姿も放送されていました。
私が笑っていたのは、実はイラストの内容に対する賛同や揶揄ではないんです。その間に別の話が挟まっていたと記憶しています。しかし、BBCの番組では、そういう風に見えるような編集になってしまった。
この件が理由ではありませんが、真意が伝わらないメディア出演について、現在は控えるようにしています。
(※ネット番組の動画は現在見ることができない状態になっており、詳細な確認ができていない。)
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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