先月25日に開かれた自民党の会議で杉田水脈衆議院議員が「女性はいくらでもうそをつける」と発言したとして非難を浴びていた問題。
1日、杉田議員は自身のブログに「今回改めて関係者から当時の私の発言を精査致しましたところ、ご指摘の発言があったことを確認しました」「女性を蔑視する意図はまったくございません」「嘘をつくのは性別に限らないことなのに女性のみが嘘をつくかのような印象を与えお詫び申し上げます」と投稿した。 【映像】自民議員の失言はどこまで許される?
発言が報じられた当初は事実関係を否定していた杉田議員だが、複数の出席者が発言があったことを認めており、今回のブログでも慰安婦関係の民間団体の女性代表者の資金流用問題の例を挙げて、何事も聖域視することなく議論すべきだという趣旨の発言の中で出たものだと釈明した。 2018年にも月刊誌に「子どもを作らないLGBTは生産性がない」と寄稿し物議を醸した杉田議員。今年1月の衆院本会議でも、選択的夫婦別姓の必要性を訴える国民民主党の玉木代表に「だったら結婚しなくていい」という野次を飛ばしたと指摘されていた。
■発言には根拠が薄いが…
オンラインサロン『田端大学』を主催する田端信太郎氏は「杉田議員を庇うつもりはさらさらないが、一般論として自民党の部会は非公開の場であるはずだ。そこでの発言が外に出てきたということは、彼女の足を引っ張ってやろうというような、政治家同士のバトルもあるのかもしれない。彼女としてはこういう発言をすることで、“内申点”を稼ごうとしたのかもしれないし、“仲間内の話だったのに…”という思いもあるかもしれない」と推測する。 「かつてアメリカでは“黒人のIQは白人やアジア人よりも統計的に低い”という事実を指摘した『ベルカーブ』という学術本が、“だから黒人は差別してもいい”と言ったわけでもないのに大炎上したことがあるが、だからといって本を発禁処分にさせたり、著者を辞めさせたりすることで黒人の平均IQが上がるかといえばそうではない。“Aさんという女性は、近くにいた男性を痴漢の加害者だとして訴えたが、実は狂言だったということがありました”、“Bさんという女性は…”、“Cさんの場合は…”と実例を挙げた上で、“すべての女性が嘘をつかないとは限らない”というような言い方をしたらどうだろうか。それならあくまでも事実を述べているわけで、女性蔑視でも何でもない。そういう根拠があって言っているのであれば、その根拠がどうなんだという議論になったはずだが、彼女にはそれがない」。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース