材木店の敷地内に現れたヒグマ、ハンターが駆除 周辺に響いた鳴き声

新谷千布美 古畑航希

 北海道芦別市の市街地にある材木店の敷地内に4日午前、ヒグマ1頭が居座った。市や警察が半日近く警戒に追われたが、正午ごろに射殺された。

 市によると、午前6時すぎ、芦別市上芦別町を巡回していた市職員がヒグマ1頭を発見。芦別署によると、午前7時ごろに車を運転中の男性から「クマが走って道路を横断していった」との110番通報があった。

 ヒグマは材木店「新芦別」の敷地内に入り込んだとみられ、小屋の近くから鳴き声や物音が聞こえていたという。市は猟友会のハンターに駆除を依頼した。

 消防のドローンで調べたところ、小屋の中にはいなかった。午前11時50分すぎ、敷地内の林からヒグマが走り出てきた。周辺の住宅に影響が出ないと事前に警察が確認していた位置に来たため、ハンターが射殺したという。

 ヒグマはメスで体長1・3メートル。前日には現場周辺の畑のカボチャが食べられるなどの被害があり、同じ個体とみられるという。

 材木店の大西俊夫社長は「近所でも目撃はされていたが、まさか敷地内で出るとは。落ち着きませんでした」と振り返った。ヒグマの姿は目撃しなかったが、周辺には足跡があったという。仕事に影響は出なかったといい、駆除されて「安心した」とほっとした様子で話した。

 現場はJR上芦別駅から北西約1キロ、国道沿いに飲食店や住宅が立ち並ぶ一帯。(新谷千布美、古畑航希)

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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