作家の村上春樹さんが26日夜、都内で行われたライブイベントに出演した。自身がDJを務めるラジオの特別番組「村上RADIO」の公開収録で、ジャズピアニストの大西順子さんらと共演し、自作の朗読を披露した。村上さんが国内の音楽イベントに姿を見せるのはとても珍しい。
村上さんが総合プロデュース、親交の深い大西さんが音楽監督となり、村上作品の世界観を音楽と言葉で表現した。村上さんはレコードがデザインされたTシャツとジャケットで登場。開演時に「僕もこういうのは初めてなので、結構緊張しています。素敵な夜になると思います」と会場に話しかけた。
サックス奏者の渡辺貞夫さんやスガシカオさんが演奏したほか、村上さんは短編「天井裏」を、俳優の高橋一生さんが「蛍」を朗読した。村上さんは、演奏の合間に曲紹介のほか、かつてジャズバーを経営していた頃の思い出や出演したミュージシャンとの出会いなどを笑顔を見せながら和やかに語った。
ライブは、村上さんの作家デビュー40周年を記念して「村上JAM」と銘打って開催された。ネットとはがきで1万2千通の応募があり、抽選で選ばれた150人が観覧した。ライブの模様はTOKYO FM(全国38局ネット)で8月25日と9月1日、ともに午後7時から放送予定。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル