起業家志望の高校生よ、夏休みにともに学ぼう――。私立開成高校(東京都荒川区)の生徒が、高校生向けのオンライン起業家教育プログラムを企画し、参加者を募っている。英名門大の教員から英語で学び、受講料などで出た収益金は難民支援団体に寄付する。
オンライン・サマー・プログラム「REGULUS(レグルス)」を企画したのは、いずれも開成高2年の島宗(しまむね)昂生(こうき)さんや三橋稜(りょう)さんら5人。コロナ禍で昨年から様々な活動が中止になるなか、夏休みに自分たちで出来ることを、と思い立った。参加者同士のコミュニティー作りも狙う。
5人は以前から、起業に関心があった。卒業生であるマネックス証券会長の松本大さんが開成生に講演してくれたこともきっかけのひとつだ。「既存の技術やサービスなどをうまく工夫し、新しいものを生み出すチャレンジ精神に憧れた」と島宗さん。三橋さんも「コロナ下だからこそ、自ら行動して学びたいことをつかみ取らないと流されてしまう」と言う。
加えて、様々なデータを駆使しコロナ禍での経済への影響を予測する経済学への関心も膨らみ、テーマは起業と経済学にしぼった。時差も考慮し、英国の大学教員の中からエクセター大のラファエル・デネット氏(起業)、ケンブリッジ大のキース・チャン氏(経済学)に講義を依頼した。
「教育つながり」で持続可能な寄付の仕組みを
参加者数が増えるほど受講料単価は下がり、講師費用を差し引いた分は、以前からメンバーが関心があった難民への教育支援を行う団体「Kakuma Project」へ寄付する。「自分たちが学ぶことで、教育への寄付行為につながる持続可能な仕組みを構築できたら」と島宗さんは話す。
帰国子女で英語監修を担当す…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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