井手さゆり
東京電力福島第一原発の事故により避難した福島県双葉町の人たちが多く住む同県いわき市の復興公営住宅「勿来酒井団地」で8日、「双葉ダルマ市」が始まった。9日まで。
原発事故後も町民有志らが開いてきたが、昨年は新型コロナの影響で中止となり、2年ぶりの開催となった。双葉町は今年、帰還困難区域の一部の避難指示解除を目指していて、避難先での開催は最後になる見通し。
この日、団地内の広場には露店が並び、顔が青色で縁取られた双葉ダルマを買い求める人たちが朝から多く訪れた。昼過ぎには、無病息災や商売繁盛などの願いを込めた「巨大ダルマ引き」が行われた。
主催する「夢ふたば人」の中谷祥久会長(41)は「避難先で暮らす町民が集まれる祭りなので、今年は開催できてよかった。復興スピードも速くなり、来年はおそらく祭りは町に戻るので、それに向かって僕らも協力していきたい」と話していた。(井手さゆり)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
Leave a Comment