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東京都で18日に確認した新型コロナウイルスの新たな感染者は493人でした。8月1日の472人を上回り、過去最多を更新しました。重症者は17日から3人減って39人。しかし、感染者が過去最多となるなか、都は独自の感染状況の警戒レベルを最も深刻な『感染が拡大していると思われる』に引き上げる方針です。一方、医療提供体制の警戒レベルについては、2番目に深刻な『体制強化が必要』に据え置く見通しです。 東京曳舟病院では、酸素の吸入が必要な中等症などの患者を受け入れていますが、この1週間、8床のベッドは常にひっ迫した状態だといいます。空きのベッドがないのに、対応を迫られることもあるそうです。
東京曳舟病院・三浦邦久副院長:「満床になっていて受けられないというなかで、患者が発熱外来に来られたと。ただ、病院が選定されるまで、診なきゃいけない。そういう場合には、幸いに検査用の陰圧室があって、そこのところに入院という形で取ってやっていた。これ以上増えてくると、外来業務とかを減らさないといけない。そういったことも考えなければいけない。いま瀬戸際で、頑張っていかなければいけない」 18日は、全国で初めて一日に確認された感染者が2200人を超えました。大阪府は273人と、過去2番目の多さでしたが、重症者の数が深刻な状況です。ここ数日は70人前後と、東京よりも多い状態が続いています。
吉村知事:「重症病床が増えてきているということで、重症病床の使用率が35%程度になっている。本部会議を20日に開催することになると思う。その段階で、イエローステージ2に移行する」
重症者病床の使用率35%なら、まだ余裕があるようにもみえますが、現場はギリギリの状態でした。
大阪市立総合医療センター・白野倫徳感染症内科医長:「病床があっても、配置される人が足りなかったりして、すでにひっ迫している病院も多い。4月の緊急事態宣言の時のように行動が自粛されて抑えられていくという要素が特にないので、今の状況は危機的な状況」 日本医師会も、危機感を露わにしています。
日本医師会・中川俊男会長:「みなさまにはぜひ『秋の我慢の3連休』としていただきたい。感染拡大を防ぐために、家で十分な換気を行ったうえで、しっかりと睡眠を取り、ゆっくりとお過ごしいただきたい。GoToトラベルから感染者が急増したというエビデンスがなかなかはっきりしないが、きっかけになったことは間違いないと思っている。今後、このまま感染が拡大し続ければ、強い政策を打ち出すハンマーを振りかざさなければならない」
ハンマーに例えたのは、緊急事態宣言やロックダウンのこと。このままだと、そうした政策が必要になると強い危機感を示しました。医師会が『我慢の3連休』と訴えたことについて、加藤官房長官は、一律に県をまたぐ移動については、自粛を要請する考えはないと明らかにしました。そのうえで、GoToトラベルについても、現段階で、除外すべき状況にある都道府県はないとの見解を示しました。 政府の新型コロナ対策を検討する分科会の岡部信彦委員は、一部の医療機関へ集中している負担を軽減すべきだと訴えました。そして、緊急事態宣言を出すような状況になった場合には、全国一律ではなく、地域の実情に合わせるべきだとしています。分科会の尾身茂会長も、このままでは、より強い対応が必要になる可能性を示唆しました。
“新型コロナ”対策分科会・尾身茂会長:「このままいくと、いままでのクラスター対策とか、国民の努力だけではなかなかコントロールするのが難しくて、さらに強力な対応をしなくてはいけない事態になる可能性があると思う。そうならないように、もう一度、ふんどし締め直す時期だと思っている」
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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