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東京では7日も新規感染者が100人を超え、106人の感染が確認されました。こうしたなか、移動の自粛を巡って都と国が対立しています。 再びの客足減に飲食店は苦悩しています。7日も3桁が続きました。関係者によりますと、7日に都内で確認された感染者は106人でした。これで6日連続で100人を超えたことになります。急増する感染者に対し、小池都知事は早々に要請を出しました。
東京都・小池知事:「不要不急の他県への移動はご遠慮頂きたい」
県をまたいだ外出自粛が解除されて2週間余り。再び、他県への移動を控えるよう呼び掛けました。ただ、国の方針は違うようです。
“新型コロナ”担当・西村経済再生担当大臣:「現時点で移動制限とか方針を変える考えは現時点ではありません」
菅官房長官:「(政府から都知事に)一律に移動の自粛を要請する必要は考えていないと伝えた」
病床が確保されているとして、「GOTOキャンペーン」も予定通り実施するとしています。
乱れる足並み、一体何が…。県をまたいだ移動制限を求める東京都に対し、政府高官は…。
政府高官:「国としては県をまたいだ移動制限はお願いしていない。社会活動を進めていく方に軸足を置いている」
政府高官「『足並みの乱れ』じゃないんだよ。都が乱しているだけだ。東京は地方出身者の集まりだから、お盆には皆、郷里に帰りたいだろう」
乱れる足並みに埼玉との玄関口の池袋にいた人は困惑しています。
埼玉県から来た人:「どっちを信じればいいんだろうと」
埼玉県から来た人:「『しろ』って言われたらするけど、仕事している人は生活がある」
池袋の飲食店にとって問題は切実です。池袋が名指しされているなか、豊島区も対策に乗り出しています。豊島区では、対策を写真とともに申請して安全な店と認定されればステッカーを配ります。オーナーの谷口さんは経営する2店舗のうち1つを閉店。残ったこの店を何とか守り抜こうとしています。ただ、自粛の動きは東京だけではありません。埼玉でも自粛へ舵(かじ)を切る動きがあります。
埼玉県では外出自粛の再要請の目安を「新規陽性者が一週間で100人」としています。この一週間で133人と大きく超えたことから専門家の意見を聞き、外出自粛の検討に入りました。埼玉から来るスタッフもいる店にとっては悩みがつきません。
カフェ「バル・デル・グーフォ」・谷口英生オーナー:「基本的には『自粛をしなさい』という感じになった場合にはシフトどう組む…。その方々(埼玉在住のスタッフ)も生活があるので、どのように補償するか考えなくてはいけない」
相次ぐ“県をまたいだ外出自粛”への動き。地方の人々は今、東京をどのように思っているのでしょうか。これから夏の観光シーズンを迎える長野市の善光寺周辺の店は“外出自粛”に複雑な思いを抱えていました。
菓子店勤務:「東京から来るお客さんは多いので、少しずつお客さんが帰ってきているなかでやはり痛い所ではある。複雑な思いではある」
そば店経営:「夏休みが一番かき入れ時。夏休みになって大勢来てほしいが、痛しかゆしな所もある」
長野県は「往来の際に慎重な行動を求める地域」として、東京・埼玉・神奈川など7都道府県を対象としています。10日には予定通りイベント規制が緩和されますが、果たして市中感染のリスクはないのでしょうか。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース