東京のサウナは狭すぎ…地元へ戻り湖畔に開業、水風呂代わりにざぶん

 11月上旬。紅葉で赤色や黄色に色づく山々が、鏡のような湖面に映る。

 日本一の水深で知られる秋田県仙北市田沢湖

田沢湖が水風呂 ビーチで外気浴も

 この湖畔に立てられたテントサウナから、もくもくと煙が上がる。2020年8月にオープンした「タザワコサウナ」だ。

 予約制で、貸し切り。15分ほどゆっくり温まった後、水風呂代わりに田沢湖に入る。遠浅の湖で泳いだり、水面に浮かんだり。砂浜のベンチに座って湖を眺めながら外気浴もできる。

 サウナを楽しんでいると、オリジナルの冷たいブレンドコーヒーが提供された。口当たりのよい水出しコーヒーが、体にしみる。

 この日は水温が約15度。サウナ好きの友人3人と訪れた岩手県北上市の会社員、内田凌さん(24)も湖に飛び込んだ。

 就職を機に東京から東北へ移住した。「ああ、冷たい! でも、めちゃくちゃ景色が良くて最高です。大きなサウナだと『黙浴』だけど、プライベートサウナなら友人と話せる。東北の自然を楽しみたくて来ました」

 まるで湖を独り占めしているような気分になれるタザワコサウナ。このサウナは、地元出身サウナーの「私欲」から始まった。

 仙北市出身の八嶋誠さん(3…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment