東京都立高入試の合否判定に活用する「英語スピーキングテスト」をめぐり、反対する中学校の英語教員の団体や大学教授、中学生の保護者らが3日、東京・霞が関の文部科学省で会見を開いた。一斉受検などの改善策を都教委に申し入れたことを明らかにした。
昨年11月に実施されたテストをめぐっては、教授らが生徒や保護者へのアンケートを実施。それによると、周りの解答が聞こえたという指摘が166件、前後半に分かれて同じ問題が出題された会場で、情報遮断が不十分だったとの指摘が92件、テスト前の録音確認で周りの人の声が録音されていたとの指摘が55件あったという。
都教委への申し入れでは、一斉受検や1部屋あたりの受検者数を大幅に減らすなどの改善を促した。都教委は今年度も同じ会場で前後半に分ける形でのテストを実施する方針だ。会見で武蔵大の大内裕和教授は「アンケートで一定数の回答を集めたのに、なんら検証もせずに今年も実施というのは教育行政の姿勢としてどうなのか」と批判した。
また、都教委から開示された…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル