新型コロナウイルスの感染拡大が再び懸念される中、東京都と北九州市で30日、10人を超える感染者が新たに確認された。2桁の感染確認は東京では5日、北九州では3日連続。緊急事態宣言が解除されたものの、各地で警戒が続く。
東京都では14人の感染が判明。新規感染者の週単位の増加率が2・29倍、感染経路が不明な人の割合(1週間平均)は53・2%で、都が次の波への警戒を呼びかける「東京アラート」の目安をいずれも超えた。ただ、「感染状況の把握が困難ではない」との専門家の意見などを踏まえ、都は29日、休業要請を解除する3段階の行程のうち「ステップ2」に6月1日から移行すると発表している。
一方、30日の新規感染者のうち年代別では20代が4人で最多。このうち3人は接客を伴う飲食業に従事していた。小池百合子知事は29日の記者会見で「夜の繁華街への外出は十分ご注意いただきたい」と呼びかけていた。
北九州市では新たに16人の感染を確認。新規感染者は23日から8日間で計85人で、うち32人は感染経路が分かっていない。一方、市によると、二つの医療機関と特別養護老人ホームで集団感染が起きたとみられる。また、市立学校5校で児童・生徒や教員の感染が確認された。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル