東京・世田谷の等々力(とどろき)を空から眺めると、住宅街の中に緑のベルトが1本延びているのが見える、と言われる。23区で唯一の自然渓谷。都会の中の癒やしスポットだ。
東京の住宅地、世田谷・等々力(とどろき)には、うっそうとした緑の渓谷がある。
東急大井町線等々力駅から徒歩3分。にぎやかな商店が並ぶ通りから一歩外れて階段を下りると、突然、長さ1キロの渓谷が現れる。ケヤキの大木などに包まれ、まるで別世界に迷い込んだよう。東京23区の中でここだけにしかない、自然渓谷だ。
「ごみだらけだった時もあったが、今は本当にきれいになった」。等々力渓谷保存会会長を務める吉村俊雄さん(79)はどこか誇らしげだ。地元住民らで保存会を作り、川に捨てられる様々なごみを取り除く活動を始めたのが1978年。以来、定期的に清掃し、ミカン狩りなどのイベントも開いてきた。やがて、癒やしを求めて年間60万人が訪れるオアシスになった。
渓谷を流れる谷沢(やざわ)川沿いの遊歩道を進むと、緑のトンネルの中を歩いているような気分になる。世田谷区玉川総合支所地域振興課の藤村暁彦さん(53)によると、近年は常緑のカシ類の木が成長し、日が差し込みにくい環境になっているからだという。
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この谷沢川をきれいに保つた…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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