東京・千代田区の石川雅己区長が一般には販売されないマンションを購入していた問題について、千代田区議会の百条委員会は11月13日、区長の2度目の証人尋問を行いました。この日は、区長の長男と買った別のマンションについても追及が相次ぎました。 この問題は千代田区三番町のマンションを石川区長夫婦と次男が共同で購入していたことについて、マンション売買の背景に区長と事業者の間で何らかのやりとりがあったのではないのかと問題視されているものです。13日の証人尋問で区長は、次男にマンションの購入資金は援助したものの、購入の手続きに自分は関与していないと話しました。しかし、事業者には区長の名前でマンションの資料請求がされていたことがすでに明らかになっています。 さらにこの日は次男と共同購入した三番町のマンション購入問題に続き、長男と共同購入した千代田区富士見のマンションについても議題となりました。このマンションについて石川区長は以前「キャンセルが出た部屋を購入した」と話していました。しかし事業者への調査の結果、長男はマンションの資料請求をしておらず、事前販売会にも足を運んでいないことが判明しています。このような状況の中で「キャンセルの連絡がどのように区長側に伝わったのか」について追及を受けた石川区長は「どういう形でデータを取ったのか、私自身分かりません」と答えました。この購入したマンションについては、石川区長に販売された時におよそ1億円でしたが、購入から2年半ほど後におよそ1億7000万円で売却されていました。百条委員会で区議から「7000万円利益供与のために権利を区長に与えたのでは」という追及に対し、石川区長は「転売するための手段ではない、あくまでも居住を目的にした」と述べました。 百条委員会は今後、このマンションについても事業者への調査を進めるとしています。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース