全国で銭湯の数が減るなか、東京・原宿のど真ん中に「2号店」を出そうと計画している老舗銭湯がある。地元で90年間愛されてきた「小杉湯」(東京都杉並区高円寺)だ。
「銭湯が今の社会にこそ必要だということを、原宿で証明したい」。小杉湯3代目の平松佑介さん(43)は意気込む。
2号店を出すのは、大勢の買い物客や観光客でごったがえす原宿中心部。来春開業する商業施設内で、その周辺に目立つのはカフェやアパレル店。ここに、なぜ銭湯を作るのか――。
若者に人気…でも
数年前、渋谷・原宿で再開発を手がける不動産事業者から、出店を持ちかけられた。もともと入浴客の4割が20~30代と、小杉湯が若者から人気を集めていたことから声がかかった。
ただ、すぐには返事ができなかった。
小杉湯には90年間、地元の…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル