東京・大阪の感染再拡大…違いは?専門家に聞く(テレビ朝日系(ANN))

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感染制御学が専門の順天堂大学・堀賢教授に聞きます。 22日は、新型コロナウイルスの一日の新規感染者数が過去最多となりました。
 堀教授:「感染症との共存を目指していると言っているので、これからどんどん増えていくと思います。ただ、第1波と比べて検査数が大幅に増えているので、当時よりも感染者を発見しやすい状況になっている。それで増えて見えるという部分もあります」 大阪府では22日、過去最多となる121人の感染者が確認されました。そのうち、感染経路がわかっていない人は85人です。
 堀教授:「大阪の感染の拡大状況が、東京と大変似てきました。これまでの過去最高を更新、重症病床にはまだ余裕があるものの油断は禁物である点が共通しています。大阪は『GoToトラベル』キャンペーンの対象地域ですから、今後は、さらなる増加が見込まれてきます。ただし、東京都とは違って、夜の街を中心にガイドラインに準拠していない店舗に対して、休業を要請していくと、ピンポイントでの対策方針、メリハリをつけて明言しています。これが東京と大阪の違いです」 東京都でも、感染の再拡大が止まりません。22日は238人と2日連続で200人を超えました。
 堀教授:「ずっと200~300の間で高止まっていますが、『4連休の不要不急の外出を控えてください』以外は、感染者総数を抑えるための対策方針を、知事のほうから言葉にしてはいるのですが、話の流れのなかで触れる程度で、吉村知事のように、都民に対して明言していないので、不安感が募ってきています。ここは大阪と異なります」 22日に行われた東京都のモニタリング会議では、医療体制で、国と認識のズレがあるとの指摘がされた。モニタリング会議に参加した専門家は「国のリーダーが“東京の医療はひっ迫していない”というのは誤り。150%の増加率で患者が増えている。コロナ患者の入退院には多くの手間がかかり、医療は疲弊している」と発言しました。
 堀教授:「国は、現時点での重症患者数を見てのコメントであるが、東京都は、今後2週間先を読んでのコメントですから、両者の警戒感の違いが出ています。今は2週間先の医療体制のひっ迫を回避するための方策について、国と東京が認識を同じくして、真剣に話し合うべきだと思います」 これから、夏休み、お盆の帰省を控えるタイミングで、22日、各地で新規感染者が過去最多となりました。
 堀教授:「私自身は、今回、帰省はやめようと思っています。東京・大阪の大都市に関しては、それぞれの近場で動くというのは良いと思う。吉村知事も言っていましたが、同じ経済圏で動くことはある程度、容認できるけど、流行っている地域から、流行っていない地域に行くのは控えたほうがいいです。なぜなら、流行っていない地域というのは、人口が少なく、医療体制もぜい弱です。都会の人たちが遠方まで動いて、感染症を運んでいくと、日本全国に広めてしまうことになるので、十分に気を付けていただきたい」

Source : 国内 – Yahoo!ニュース

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