東京・福生で海外旅行気分はいかが? 米国もアジアも混じり合う街

 横田基地を抱える街、東京都福生市。米国の雰囲気を感じられる場所として知られているが、実はアジア各国から来た住民も多く、エスニックな雰囲気にも満ちているらしい。海外のにおいを感じるべく、足を運んだ。

 JR青梅線の牛浜駅から歩いて10分ほど。横田基地に面した国道16号にさしかかると、街はぐっと異国の雰囲気を増す。広い道路に沿ってヤシの木が生え、ところどころに置かれた原色のカラフルなベンチには「WELCOME TO FUSSA」の文字。大学生のとき、留学で約1年間を過ごしたアメリカ西海岸を思い出した。

歴史が生んだ異国情緒

 そんな16号沿いに、米国の宿泊施設を再現し、2019年にオープンしたカフェ「The MINT MOTEL」がある。近くの雑貨屋を営む広川恵さんがオーナーで、店内は机や椅子、照明にいたるまで、米国で買い付けたものだ。

 看板商品のカップケーキは、水色や赤など色とりどり。従業員によると、コロナ禍以降、海外旅行気分を味わうために訪れる人が増えたという。

 その近くにある「福生アメリカンハウス」。青々とした広い庭が付いた平屋建て住宅はもともと、朝鮮戦争で大量に動員された米兵たちが住んでいた。その後、空き家になり、14年からは福生武蔵野商店街振興組合が展示施設として管理している。福生の異国情緒は、歴史が生み出してきたとも言える。

実は多いアジアの人々

 米国のイメージが強い福生市…

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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