1日午後3時45分ごろ、東京都立川市曙町2丁目のホテルから、男性の声で「刺された。助けてくれ」と119番通報があった。警察官が現場に駆けつけたところ、5階で刺し傷のある30代くらいの女性と20代くらいの男性を発見した。女性は全身に数十カ所の傷があり、間もなく死亡した。男性は腹を刺されて重傷。若い男が逃走しており、警視庁が殺人と殺人未遂の容疑で行方を追っている。
同庁によると、女性は5階の客室に、男性は5階の廊下に倒れていた。男性の近くの壁には包丁(刃渡り約20センチ)が刺さっていた。
一方、逃げている男は黒っぽい服装で、リュックサックを持っていたという。ホテルの防犯カメラに1人で立ち去る様子が記録されていた。同庁は3人の身元などについて調べている。
現場はJR立川駅から北東に約350メートルの繁華街。
現場のホテル近くで友人と待ち合わせをしていた男子大学生(24)は午後4時過ぎごろ、けたたましいサイレンの音とともに、ブルーシートに囲われて被害者が搬送される様子を見た。駆けつけた警察官によって、間もなくホテルの周辺には規制線が張られた。
その後、スマートフォンでニュースを見て、容疑者が逃げていることを知った。「出歩くのが怖い。早く捕まえてほしい」と不安そうに話した。
ホテル向かいのオフィスビルに入る会社で勤務する男性も職場の窓から、被害者が救急車で搬送されていく様子を目撃した。「社内は騒然としていました」と振り返った。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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