東京五輪の開幕まで100日となった14日、大会のシンボル像と公式マスコット像を披露する記念イベントが、高尾山山頂(東京都八王子市)と都庁舎(新宿区)で開かれた。
高尾山山頂に設置された五輪シンボル像は銅製で、横3メートル、縦1・8メートル。8月の五輪終了まで置かれ、その後はパラリンピックのシンボル像を同じ場所に設置する。像の公開期間中は、新型コロナウイルス対策として、登山客が密集しないよう付近に誘導員を配置する。
都庁舎の展示コーナーに設置された大会公式マスコット「ミライトワ」と「ソメイティ」の像は、繊維強化プラスチック製で横2・6メートル、縦1・5メートル。展示コーナーは新型コロナ対策で休室になっており、当面は一般公開しないという。
14日のイベントは、高尾山山頂と都庁舎をオンラインで結んで開催された。高尾山頂では五輪シンボルがお披露目されると、ホラ貝の音が響いた。除幕式に参加した2008年北京五輪競泳メダリストの宮下純一さんは「五輪が1年延期になって、アスリートや多くの方々が不安に陥った。100日という短い期間だが、国民に理解していただいて、最高のパフォーマンスができる大会になることを願っている」と話した。
都庁会場には、小池百合子都知事や大会組織委員会の遠藤利明副会長、日本オリンピック委員会の山下泰裕会長らが出席した。小池知事は「ここでコロナを抑え込んで開会を迎えたい。熱戦を心待ちにしている」とあいさつ。山下会長は「オリンピック史上初、コロナで延期になった大会。100日後には世界中からアスリートが集まり、人々に明るい話題を提供すると確信している」と話した。
一方、新型コロナの感染再拡大が続くなか、公道での東京五輪聖火リレーが中止になった大阪府では14日も、万博記念公園(吹田市)で無観客でのリレーが続いた。(池上桃子、伊木緑)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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