東京大学は27日、大学院工学系研究科の元学生に授与した博士の学位を取り消すと発表した。学位取得のために提出した論文に、不正が見つかったという。
東大によると、この学生は2009年4月~14年3月、博士後期課程に在籍し、満期退学。16年4月に博士号を取得した。
昨年2月、本人から、当時の指導教員にメールで不正の申告があった。論文の中心的な位置づけとなる部分で、実験結果の一部にデータの捏造(ねつぞう)があったという。
太田邦史理事・副学長は「極めて遺憾。再びこのような自体が生じないよう、全学を挙げて取り組む」とコメントを出した。(山本知佳)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル