太田原奈都乃
深夜に未成年者らが集まり、犯罪に巻き込まれることも多い東京都新宿区歌舞伎町の通称「トー横」問題をめぐり、都が9日、新宿区や警視庁、支援団体による第2回情報連絡会を開いた。現地に臨時で設置した相談窓口での対応状況などが報告され、今後の連携を話し合った。
都によると、1月に開設した相談窓口では、社会福祉士などの資格を持つ相談員が対応。10日間で、のべ295人が訪れた。男性6割、女性4割で、当初は18歳未満を対象としていたが、それより上の層も多かった。軽食を食べたり相談員と雑談したりして少しずつ打ち解け、相談に至った人が多かったという。
都「若者が来やすい場所に」
何度か相談に乗る中で、心を開き、家庭に問題を抱えていることが分かって児童相談所に連絡した事例や、お金や家のない若年男性を就労につなげた事例も。都は新年度、常設の窓口を設置する方針で、「さらに若者が来やすい場所にしたい」としている。
トー横では近年、都内外から中高生らが集まり、性犯罪や飲酒・喫煙、オーバードーズ(薬の過剰摂取)が横行。都の有識者会議は昨年7月、小池百合子知事に対策を答申し、情報連絡会が新たに設置された。(太田原奈都乃)
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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