東京都の教員採用試験、大学3年も一部受験可に 志望減に歯止め?

本多由佳

 東京都教育委員会が2023年度実施の教員採用試験から、一部を大学3年生でも受験できる仕組みに変える。12日に明らかにした。受験時期を分散して学生の負担を減らし、志願者減少に歯止めをかけたい狙いがある。都教委は、他自治体で同様の取り組みは「把握していない」としており、全国初とみられる。

 都教委によると、1次選考のうち「教職教養」「専門教養」を3年生でも受験可能とする。合格基準に達しなければ4年生で再受験できる。例年、都教委の採用試験は1次選考が7月、2次選考が8~9月という日程で、試験準備と教育実習の時期が重なってきた。

 教員志願者の減少は全国的な傾向となっている。都教委の教員採用試験も、18年度採用分で4・4倍だった受験倍率が、直近の23年度採用分は過去最低の2・1倍まで下がった。(本多由佳)

有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

Japonologie:
Leave a Comment