東京都教育委員会は7日、昨年11、12月に実施した英語スピーキングテストの受験生8人の評価を修正すると発表した。録音用マイクの不具合が原因とみている。他の生徒については「全て再点検した」とし、同じミスはないとしている。発表した都教委の担当者は「全ての受験生に大変申し訳なく思う。今後起きないよう万全の態勢を組む」と謝罪した。
テストは中学3年生約7万1千人が受験。通信教育大手ベネッセコーポレーションと共同実施した。受験生がイヤホンマイクを使ってタブレット端末に吹き込んだ解答音声を、同社関連会社のスタッフがフィリピンで採点した。
都教委によると、追試験分を含めて受験生に結果を伝えた後の1月27日から今月5日までに、関連会社が受験生全員分の解答音声データを再点検。8人の分は一部に機械音のみが録音されて音声が聞き取れず、最初の採点時に「解答なし」とされていたが、端末の内蔵マイクで録音したバックアップ音声で解答を確認でき、評価を修正したという。
テスト規定上、録音できていなければバックアップ音声を確認する手順だったが、一部に機械音が混じって聞きとれないケースは想定しておらず、採点時にバックアップ音声を確認していなかったという。
修正により、8人全員のスコア(得点)が上がり、うち6人はスコアをもとにつける6段階評価も上がったという。都教委は、詳しい修正内容については「個人の成績に関係するため差し控えたい」として明らかにしなかった。6日に都教委職員が8人の学校や自宅を訪れ、謝罪したという。
テスト結果は21日の都立高…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル