ニッポン放送「飯田浩司のOK! Cozy up!」(6月19日放送)に外交評論家・キヤノングローバル戦略研究所研究主幹の宮家邦彦が出演。18日に告示された東京都知事選挙について解説した。
東京都知事選が告示、最多の22人が立候補
18日に告示された東京都知事選挙は届出が締め切られ、過去最多の22人が立候補した。7月5日に投票、即日開票される。 飯田)立候補された方々は、届出順に山本太郎さん、小池百合子さん、七海ひろこさん、宇都宮健児さん、桜井誠さん、込山洋さん、小野泰輔さん、竹本秀之さん、西本誠さん、関口安弘さん、押越清悦さん、服部修さん、立花孝志さん、斉藤健一郎さん、後藤輝樹さん、沢紫臣さん、市川浩司さん、石井均さん、長澤育弘さん、牛尾和恵さん、平塚正幸さん、内藤久遠さん、以上22名の方々であります。17日間の選挙戦、いよいよ始まったというところです。どうご覧になっていますか? 宮家)うちの近くの中学校に建てられた掲示板のポスターを見たら、30人くらい枠があって、「こんなに出るのか?」と思っていたら、本当に22人も出られて、それはよいことだと思います。確かにオリンピック、パラリンピック、それからコロナなど、大事なことだと思います。でも、コロナというのは、急に物事を変えるのではなくて、いままであるものをよくするか悪くするか、促進する可能性がある。「オリパラとコロナ以外の我々の生活がどうなのか」ということが、いちばん大事だと思うのです。
コロナ感染でわかった知事、首長の重要な役割~選挙公報をよく読んで選ぶべき
宮家)コロナ感染は、普通の人の生活に相当大きな変化をもたらしました。今回、よくわかったことは、各都道府県の知事さん、首長さんが極めて重要な役割を果たし得るということです。つまり、この都知事をまじめに選ばなければいけないのだということです。そのなかで、私がいつも楽しみにしているのは、東京都知事選挙の選挙公報です。今回は分厚くなるだろうけれど、これをぜひ、丹念に読んでください。そして、よく考えた1票にしなければいけない。目先で「こうしますよ、ああしますよ」と言う人はいるかも知れないけれど、本当に大事なことは我々の生活なのです。 飯田)それこそ、耳に心地よいことをいっぱい言う人もいるだろうけれど、その持続性や先のことまで含めてどう考えているのか。 宮家)いままでは、東京都は財政がよくて、国の言うことを聞かなくても独自にできたけれど、今回のコロナ対策で相当使ってしまったみたいです。そうなると、今後の財政をどうするかを含めて、具体的な議論をしなくてはいけないと思います。 飯田)国の財政とは違って地方の場合、基本的には使えば使うほどなくなってしまう。独自通貨を発行できるということではありませんから。 宮家)借金もなかなか難しいし。 飯田)そうすると、やりくりをどうするのか、どこに重点を置くのか、そういうことが重要になって来るわけですね。 宮家)ばらまきというのはできない。借金するにせよ、増税されたら困るけれども、結局は都民のお金です。それを考えると、真剣に考えた上で投票することに尽きます。 飯田)近くで演説を聞くことも、あるいはネットで見ることもできる。そこで表情なども見ながら。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース