午後2時現在、東北地方では降り始めから、すでに7月1か月分の雨量を超えた所があります。このあとも東北南部を中心に雨が降り続き、雨の降り方によっては、大雨特別警報が発表される可能性があります。引き続き、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒して下さい。
7月1か月分の雨量を超えた所も
梅雨前線が東北地方に停滞し、前線の活動が活発になっています。レーダーの解析によると、秋田県由利本荘市北部付近では、午前5時30分までの1時間に約100ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表されました。また、秋田県大仙市を流れる福部内川(ふくべないがわ)が大曲福部内地区付近で氾濫するなど、今朝は秋田県南部を中心に活発な雨雲がかかりました。秋田県秋田市大正寺(だいしょうじ)では降り始め(26日18時)から28日午前11時までの降水量が225ミリとなり、7月1か月分の雨量を超えました。この時間、活発な雨雲は山形県や宮城県などにかかっています。
土砂災害 避難は明るいうちに
これまでの雨で地盤がかなり緩んでいて、14時現在、山形県と宮城県には土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。このあと、夜になるにつれて、辺りは暗くなってきます。土砂災害危険地域にお住まいの方は、避難情報や気象警報をもとに、早めに土砂災害の危険がある場所の外に避難するのがよいでしょう。ただし、あわてて避難することは逆に危険な場合もあります。身の危険を感じるような雨の降り方だったり、道路が冠水している場合など、どうしても屋外に避難することが難しい場合は、斜面とは反対側の2階に移動することも一つの手段です。
大雨特別警報発表の可能性も
14時現在、山形県と宮城県には土砂災害警戒情報が発表されている地域がありますが、これは警戒レベル4に相当し、速やかに避難することが求められています。また、今後、大雨特別警報が発表される可能性もあります。自治体からの避難勧告や避難指示の発令に留意し、避難勧告や避難指示が発令されていなくても、危険度分布や河川の水位情報等を用いて自ら避難の判断をするようにしてください。
日本気象協会 東北支社 早坂 拓哉
Source : 国内 – Yahoo!ニュース
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