東北へ1.5万人のボランティア派遣 勇退する所長が語る震災の教訓

 災害ボランティアや被災地を支援してきた兵庫県の外郭団体「ひょうごボランタリープラザ」の高橋守雄所長(73)が、3月末に退任する。東日本大震災の発生から11日で11年。県内から東北に派遣した災害ボランティアの数は、延べ約1万5千人にのぼる。「ボランティア元年」と呼ばれる27年前の阪神・淡路大震災の教訓はどう生きたのか。退任後も支援を続けるという高橋さんに聞いた。

 高橋さんはこれまでに全国の被災地を100回以上訪れた。1967年に県警に採用された元警察官。少年課などに在籍し、特に青少年の育成に力を入れた。

 95年の阪神・淡路大震災当時は県庁に出向中で、広報課の副課長だった。1回目の災害対策本部会議が始まっても、県庁に行けない職員がほとんどだった。「災害時はマンパワーが足りないことを痛感した」

 震災直後の神戸のまちで印象…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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