JR仙台駅に停車直前だった東北新幹線の車内で9日、東京都内に住む地質調査会社員の40代の男性が持っていたバッグから薬品が漏れ、この男性や乗客の男児(5)ら計4人が足や腕、尻にやけどを負うなどした。消防によると、現場での検査で、薬品から酸性の成分が検出されたという。宮城県警は業務上過失致傷容疑も視野に、成分を詳しく調べている。
仙台中央署によると、男児は尻や右手首、右足首に大やけどを負った。尻のやけどは皮下組織まで達する「3度」と診断された。30~40代の男児の両親もやけどを負ったほか、発生した気体を吸い込んだ乗客の30代女性とJR職員の20代男性が腕のしびれやのどの痛みを訴えた。薬品を持っていた男性は入院しており、任意の聴取に「青森県内から薬品を新幹線で運んだ」と説明しているという。
薬品は地質調査で使うものとみられ、ペットボトルのような容器で持ち運ばれていた。当時の乗客の証言によると、男性は薬品について、漏れて車内に広がった際、「試薬の硫酸」と周囲に説明していたという。
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル