東南アジアの倉庫、サンダル履きで探すのは 増加する電子ごみの闇

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河野光汰、華野優気

 税関にうその申告をし、廃棄する電子回路の基板など92トンをマレーシアに輸出しようとしたとして、大阪府警は、輸出入業者や通関業者などの中国籍の男女5人を関税法違反(虚偽申告)の疑いで逮捕し、18日に発表した。(河野光汰、華野優気)

 大阪府警は容疑者らの荷物に「電子ごみ」が含まれていたとみている。電子ごみはパソコンや携帯電話などの電子機器廃棄物のことで、貴金属やレアメタルを含み資源として取引される一方、鉛や水銀といった有害物質を含むため、厳格な処理が不可欠となる。発生量の増加で、処理をめぐって世界各地で問題になっている。

 タイ中部チョンブリ県の郊外。8月下旬、体育館ほどの広さの倉庫内には、金属やプラスチックなどのスクラップが山のように積み上がっていた。中央大の佐々木創教授(環境経済学)が、現地に運び込まれた廃棄物を調査するため、視察に訪れた時の光景だ。

 一見するとごみ山のようだが…

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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル

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