大山稜、後藤遼太
東京都心近くで野生とみられるサルの目撃情報が相次いでいる。1日から2日朝にかけては、目黒区や世田谷区、渋谷区で目撃された。警視庁や各自治体は、見かけても近づかないよう注意を呼びかけている。
北沢署によると、1日午後5時ごろ、世田谷区宮坂1丁目の世田谷八幡宮境内で、木の上にサルがいるという通報が寄せられた。
2日午前8時5分ごろには、東に約4キロ離れた目黒区の京王井の頭線駒場東大前駅の近くで、住民から「サルが徘徊(はいかい)している」という110番通報があった。
通報を受け、目黒署の警察官が周辺を捜索しているという。ツイッターには、「駒場東大前にサルがいた」として、電柱をよじのぼって線路上の架線を渡るサルの様子を撮影した動画などが複数投稿されている。
この日は隣の渋谷区内でも目撃され、区に情報が寄せられた。いずれもけが人は確認されていないという。
各自治体は、サルを見かけた際は▽近づかない▽餌を与えない▽目を合わせない▽戸締まりを徹底する――と呼びかけている。
都内では、8月ごろから北区や板橋区、台東区、文京区など23区内のほかに調布市や狛江市、東久留米市、小金井市などで目撃情報が続いている。9月下旬には羽田空港(大田区)でもサル1匹が保護された。(大山稜、後藤遼太)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル