新型コロナウイルスのような疫病と宗教の関わりは深い。大きな寺院などは古くから疫病退散を祈ってきた。いま、奈良の東大寺は共に祈ろうと全国に呼びかけており、読経のライブ配信をする若手僧侶たちもいる。現代でも祈りは人々に求められているのだろうか。
東大寺もニコ動中継
「奈良の大仏」で知られる東大寺は今月1日から正午の祈りを始めた。大仏の前で毎日、僧侶がお経をあげる。全国の寺や神社、キリスト教の教会のほか、家にいる一般の人にも正午に祈りを捧げてもらおうと、ホームページで呼びかけている。12日にはニコニコ動画で法要の様子を配信した。
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東大寺は疫病や災害を鎮めるため、奈良時代から祈ってきた。お水取りで知られる3月の修二会(しゅにえ)でも、今年は僧侶が読みあげる祈りの文に早期終息や感染者の平癒を願う言葉を加えた。
自身のSNSでも正午の祈りを呼びかける森本公穣(こうじょう)・庶務執事は「一つの寺に集まって合同で祈るのは難しい。宗教者だけでなく一般の人も同じ時間に手を合わせてもらい、気持ちを一つにしてほしい」と話す。
記事の後半では、読経ライブ配信について紹介するほか、「祈り」を捧げる意味について宗教学者に聞きました。
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奈良・薬師寺も3月下旬の修二会(花会式(はなえしき))で終息を祈った。感染予防対策のため、会場となる金堂の入り口で参拝者に名前や住所を書いてもらい、堂内の長いすに座るのは2人までにとどめた。法要中は換気のためにお堂の扉を開けた。
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奈良・吉野の金峯山寺(きんぷせんじ)は毎日正午に護摩をたく。3月6日には大峯山寺(おおみねさんじ)とともに「みんなようなれ! とも祈り・疫病退散大祈禱会(きとうえ)」を開いた。明治時代に金峯山寺と大峯山寺が分かれてから初めての合同の祈りだ。修験者50人が参加し、護摩をたいた。
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この祈禱にあわせ、SNSで祈…
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル
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