昨年10月、滋賀県東近江市の嶋田友輝さん(20)を暴行して乗用車のトランクに監禁し、福井県坂井市の東尋坊から飛び降りさせたとして監禁や殺人などの罪に問われた7人の少年らのうち、19歳の少年2人の第4回裁判員裁判が10日、大津地裁(大西直樹裁判長)で開かれた。このうち、滋賀県彦根市のアルバイトの少年は被告人質問で、「これからの人生を奪ってしまい、申し訳ない」などと謝罪の言葉を述べた。 アルバイトの少年は嶋田さんに殴る蹴るなどの暴行を加えたほか、「これから俺のサンドバックや」と述べたことを認めた。暴行にいたった経緯については「(主犯格の少年から)嶋田さんの言動を聞くうちに腹が立った」と説明。無抵抗の嶋田さんを暴行し続けたことに関しては「皆で暴力をふるっている雰囲気が楽しかったのかもしれない」と振り返った。一方で「肉体的にも精神的にも追い込んで最終的に死なせてしまった。自分なら怖くて(崖から飛び降りることは)できない」などと述べた。 この日は嶋田さんの遺体を司法解剖した解剖医に対する証人尋問も行われた。 解剖医は「受けた痛みは相当で、少年らの暴行だけでも十分死に至る危険性があった」などと証言。嶋田さんの顔は輪郭が分からなくなるほど腫れあがり、全身が赤紫色に変色していたほか、タバコを押し付けられたとみられる無数の傷痕があったと説明した。 起訴状によると、2人は昨年10月、ほかの少年ら5人と共謀し、滋賀県彦根市内や長浜市内で嶋田さんに暴行を加え、乗用車のトランクに閉じ込めたまま東尋坊まで運び、崖から飛び降りさせ、殺害したなどとしている。
Source : 国内 – Yahoo!ニュース