企業や大学などでの新型コロナウイルスワクチンの職域接種が21日から東海3県でも始まる。米モデルナ社製を使い、すでに310件・計117万1407人への接種計画が申請された。市町村による個別・集団接種、国や県による大規模接種に第3のルートが加わり、さらに接種が加速しそうだ。
愛知県では237件・計99万8687人分(18日正午時点)の接種の申請があった。21日からの週にトヨタ自動車、JR東海など43件で始まる見通し。大村秀章知事は「接種を加速して一日も早く日常を取り戻したい」と歓迎。一方で県は18日、接種できない人、希望しない人に強制や差別をすることがないよう市町村や経済団体、連合愛知などに通知した。
岐阜県では34件・計7万6710人分(同午前9時時点)の申請があった。電子部品メーカーのイビデンは夜勤がある工場勤務者らを優先し6月中に始める。大垣共立銀行は5900人、十六銀行は約5700人に計画。県内で1千人を予定するセイノーホールディングスはドライバーから優先的に接種する。大学は岐阜大や朝日大など少なくとも7大学が申請した。最も早い大学は7月初めからの接種をめざす。
三重県では39件・計9万6010人(同正午時点)の申請があった。三重大、シンフォニアテクノロジー、鈴鹿商工会議所、湯の山温泉協同組合など。そのうちの一つ、津市の社会福祉法人「あけあい会」は、接種対象をサービス利用者や職員の家族にも広げる。(岡本智、高木文子、大滝哲彰、山本知佳、今泉奏)
政府は職域接種の対象目安を…
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Source : 社会 – 朝日新聞デジタル